掛戸松島とは?
島根県の美しい海岸線を車で走っていると、思わず「おっ!」と声を上げてブレーキを踏んでしまうような、不思議な光景に出会うことがあります。大田市の県道285号沿いに、まるで海からニョキッと生えてきたかのような巨大な岩。それが、今回ご紹介する「掛戸松島」です。ここは、かつて「石東(せきとう)の名所」とも呼ばれ、多くの旅人の目を楽しませてきた景勝地。鎌倉時代の開削工事によって生まれ、その後、日本海の荒波による浸食で現在の姿となった奇岩で、その高さ約20メートルにも及び、そのてっぺんには健気にも松の木が根を張っています。このユニークな姿は、見る角度や時間帯によって様々な表情を見せてくれ、訪れるたびに新しい発見があるかもしれません。ただの奇岩と侮るなかれ。ここには、愛する人を待ち続けた男が岩になってしまったという、少し切ない伝説も残されているんです。そんな物語に思いを馳せながら、潮風に吹かれてこの景色を眺める時間は、ドライブの疲れを癒してくれる最高のひとときになるはずです。
掛戸松島へのアクセス方法
掛戸松島は、ドライブの目的地としてだけでなく、道中の立ち寄りスポットとしても最高のロケーションにあります。山陰自動車道の「大田中央・三瓶山IC」から国道9号線や県道を車で約5分。海岸線を走っていると、左手側にその特徴的な姿が現れるので、見逃すことはないでしょう。県道沿いに数台分の駐車スペースが設けられているため、気軽に車を停めて景色を楽しむことができます。事前の計画なしに「あ、ちょっと寄ってみようか」と思える手軽さが嬉しいポイント。次の目的地へ向かう前に、少しだけここで休憩して、島根の雄大な自然を感じてみてはいかがでしょうか。
荒波が創り出した自然の芸術
見てください、この迫力!近くで見ると、岩肌のゴツゴツした質感や、風と波によって削られた複雑な形がよくわかります。まるで生き物が天に向かって吠えているようにも、あるいは誰かが祈りを捧げているようにも見えませんか?鎌倉時代の開削工事によって生まれた岩は、その後、長い年月をかけて日本海の荒波に磨かれ、現在の独特な姿になりました。人工と自然が織りなす、まさに唯一無二の景観です。てっぺんにポツンと生えている一本の松が、その生命力の強さを物語っているようで、なんだか勇気をもらえますね。
心和む入江と緑豊かな風景
掛戸松島の魅力は、そそり立つ奇岩だけではありません。その手前には、まるで鏡のように空を映し出す穏やかな入江が広がっています。外海の荒々しさとは対照的なこの静かな水面と、背後の緑豊かな崖、そして主役の奇岩が織りなすコントラストは、一枚の絵画のような美しさです。ぼーっと眺めているだけで、心が洗われるような穏やかな気持ちになります。
県道沿いの駐車スペースから見ると、こんな感じ。ガードレールの向こうに広がる絶景は、まさにドライブの途中で出会えるご褒美です。手前に写り込んだ僕の影のように、訪れた誰もが思わずカメラを構えてしまうこと間違いなし。晴れた日には青い空と海が広がり、曇りの日にはどこか物憂げで神秘的な雰囲気を醸し出す。いつ訪れても、その時々の最高の景色で僕たちを迎えてくれます。
現地で知る、掛戸松島の物語
現地には、石碑や説明看板が設置されています。ただ景色を眺めるだけでなく、ぜひこの看板にも目を通してみてください。この場所にまつわる歴史や伝説を知ることで、目の前に広がる風景がより一層、深く心に刻まれるはずです。黄色い「立入禁止」の看板があるように、安全な場所から景色を楽しんでくださいね。
看板をよく読んでみると、この地が鎌倉時代から知られていたことや、江戸時代の絵図にも描かれていたことなどが記されています。そして、先ほど少し触れた悲恋の伝説。その昔、この岩にあった洞窟に住んでいた「左衛門」という男が、恋人を待ちわびるあまり、七日七晩祈り続けた末に岩と化したという物語です。そんな切ないストーリーを知ってから改めて奇岩を眺めると、単なる岩ではなく、誰かを想う強い気持ちの結晶のようにも見えてきて、胸がキュッとなります。ドライブの休憩に、ちょっとした歴史散策と感動を味わえる掛戸松島。ぜひ、あなたの旅の思い出に加えてみてください。
掛戸松島
観光地情報
おすすめタイプ
ドライブ情報
無料で停められます。
アクセス情報
所在地
住所:島根県大田市久手町波根西
マップ
駐車場のマップ
※本記事や写真は訪問当時の情報です。最新情報は公式サイト等でご確認ください。




