大瀬崎灯台とは?
長崎県・五島列島の福江島西端、玉之浦町の大瀬崎に立つ「大瀬崎灯台」。草原の尾根が海へ向かってすっと伸び、その先端で白い灯台が空と海の境目にピン留めされているような景色が広がります。ここは西海国立公園の代表的な景勝地のひとつで、駐車場からすぐの展望所でも十分に“来た甲斐”があるのが嬉しいところです。
近くまで歩くと、灯台の白さが想像以上にくっきり。海上保安庁が管理する現役の航路標識で、海を行く船にとっては頼れる“目”みたいな存在です。観光スポットとしての華やかさというより、「海に向き合うための建造物」がそのまま景色になっている感じで、静かな迫力があります。
そしてこの場所の主役は、灯台そのもの以上に“余白”。風の音、足元の草の揺れ、遠くの波のうねり。都会の情報量に慣れているほど、ここで急に耳がひらく感覚があります。ドライブの途中に寄るなら、予定を詰め込みすぎず、ぼーっとする時間まで含めて組み込むのが正解です。
大瀬崎灯台へのアクセス方法
車での拠点は、灯台そのものではなく「大瀬崎園地(展望所)〜遊歩道入口」あたり。福江港周辺からは車でおおむね1時間前後(目安:約55〜80分)で、最後は山道のカーブが続くので、のんびり安全運転が吉です。駐車場は遊歩道入口付近にあり、ここから徒歩で灯台へ向かう流れになります。
注意点はシンプルだけど大事で、灯台や遊歩道の途中にトイレや自販機が基本ありません。出発前に展望所などで済ませておく、飲み物を用意する、足元は滑りにくい靴にする。この3つだけで快適さが段違いです。体力に自信がない日は、無理せず展望所から眺めるだけでも十分満足できます。
灯台までの遊歩道トレッキング
灯台まで行くなら、ここからが本番。遊歩道は整備されていて迷いにくい一方、アップダウンがしっかりあります。行きは走らず歩いていくと下り基調で約20分、帰りは上りで約40分が目安。往復すると「思ったより運動したな」ってなるので、到着後に車で次のスポットへ移動する人は、時間と体力をちょっと多めに見積もるのがおすすめです。
階段や斜面は、落ち葉や砂で滑りやすい日があります。特に雨上がりや風の強い日は慎重に。写真を撮りたい気持ちは分かるけど、スマホ見ながら歩くと普通に危ないので、撮影は立ち止まってから。焦らず、ゆっくり行くほど景色が沁みます。
道が開けた瞬間に、遠くの稜線に灯台が見えるポイントがあります。「あそこまで行くのか…」ってちょっと笑える距離感で、でも歩いているうちに不思議と近づいていく。旅ってこういう積み重ねが一番気持ちいいんだよな、って思わせてくれる道です。
展望所からの絶景
まず灯台の手前にある展望スポットで「え、ここが目的地じゃない?」ってなるのが大瀬崎のすごいところ。切り立った断崖と、濃い青の入り江、遠くまで連なる海岸線。海の色が一段深く見えるのは、東シナ海側ならではの表情かもしれません。晴れている日は海面がガラスみたいに光って、目が覚めます。
たまに船が通ると、静かな景色に一本だけ線が引かれて、時間が動くのが分かるんですよね。波の音は意外と遠く、代わりに風が主役。高い場所から海を見下ろすと、自分の悩みが小さくなるというより「悩みの置き場所が変わる」感じがします。ドライブで頭がパンパンになってる時ほど効きます。
写真を撮るなら、空と海を入れすぎず“断崖のライン”を主役にすると大瀬崎っぽさが出ます。緑→岩肌→青のグラデーションが綺麗なので、広角でざっくり撮るだけでもそれなりに絵になるのが助かるポイント。逆に言うと、適当に撮っても勝ってしまう景色です。
灯台の足元で感じる“最果て”感
岩肌のゴツゴツと草原の柔らかさが同居していて、近づくほど景色に立体感が出ます。灯台は高台の上にあり、周囲は無駄なものが何もない。スマホの電波がどうこうより先に、頭の中の雑音が先に圏外になる感じ。ここは“観光地”というより、心の換気扇です。
灯台の近くまで来ると、空が広く、白が眩しい。建物としてはシンプルなのに、ここに立っているだけで「端っこまで来た」感が強いのは、周りが海しかないからでしょう。風の向きで体が押される瞬間もあって、自然のスケールを身体で理解できます。
灯台の下に到着
到着しました、大瀬崎灯台!
周りの景色をほぼ全方位パノラマで撮ってみました。よかったら見てください。
パノラマ写真
遊歩道(一部)から灯台まで歩く様子を動画に撮ってみました。よかったら見てください。
ベストシーズン・撮影のコツと注意点
大瀬崎は夕陽の名所としても知られていて、タイミングが合えば海面が金色に変わります。西に開けた場所なので、夕方は特にドラマチック。ただし日没が近いほど帰り道(上り40分)の体力と暗さが課題になります。無理せず、ヘッドライト代わりの小さなライトがあると安心です。
風が強い日は体感温度が一気に下がるので、薄手でも羽織れるものがあると助かります。足元はスニーカー推奨、飲み物は必携。展望所で満足して帰るのも、灯台まで攻めるのも、どちらも正解です。自分のコンディションに合わせて“今日の最適解”を選べるのが、ドライブ旅のいいところ。
最後に、ここは派手な売店や施設があるタイプの観光地ではありません。だからこそ、記念になるのは「景色を見た」という事実そのもの。石碑の前で一枚撮って、深呼吸して、車に戻ってエンジンをかける。その瞬間、次の道がちょっとだけ軽く感じるはずです。
大瀬崎灯台の駐車場は?
遊歩道の入口に無料で停められる駐車場があります。
大瀬崎灯台の場所
駐車場


















