小田原城

読み方:おだわらじょう

小田原城

エリア: 箱根・小田原

 神奈川県小田原市

ここは?

小田原市のシンボル、小田原城へようこそ!天守閣からは相模湾や箱根の山々を一望でき、その雄大な景色は圧巻です。歴史を感じる展示や、四季折々の花々が美しい城址公園での散策もおすすめ。家族や友人と、感動と発見に満ちた小田原城の旅に出かけましょう。

小田原城とは?

小田原城址公園の園内マップ(各曲輪や門の位置が分かる案内板)

相模湾を見晴らす小高い丘に築かれた小田原城は、戦国期に関東一円を治めた後北条氏の本拠。城下町と外郭(惣構)の広がりは当時としても屈指の規模で、豊臣秀吉の小田原合戦(1590)でも容易には落ちませんでした。現在見られる天守は、明治の廃城で失われたのち、1960年に往時の姿を模して再建されたもの。2015~2016年に耐震補強と展示更新が行われ、最上階の展望デッキからは相模湾や箱根火山帯、丹沢の稜線までぐるりと望めます。城址全体は国指定史跡で、石垣や門、堀、土塁のスケール感は歩いてこそ伝わるもの。ドライブの途中で、歴史の大舞台にひととき身を置いてみませんか。

小田原城へのアクセス方法

城周辺のコインパーキングの様子(ゲートと精算機)

車の場合は小田原厚木道路「荻窪IC」から約10分、西湘バイパス「小田原IC」から約5分、東名高速「大井松田IC」からは約40分が目安。城址公園には一般向け駐車場がないため、周辺の有料コインパーキングを利用するのが基本です。休日は道路・駐車場とも混み合うため、早めの到着か、JR・小田急・箱根登山鉄道「小田原」駅(徒歩約10分)の併用がおすすめ。城の東側(学橋付近)や小田原駅周辺にパーキングが点在し、天守までの散策も楽しめます。

城内散策の見どころ(門・堀・石垣)

馬出門と水堀・石垣(堀に架かる橋と白壁の土塀)

城域の表情を決めるのが、復元整備された馬出門や銅門(あかがねもん)一帯。石垣の反りと白壁の直線が交わり、堀に水面がきらめきます。堀端の散策路は起伏が少なく、歴史のスケールを体で感じられる区間。門前の橋を渡ると、城攻めの視点で「屈曲する通路」や「横矢掛かり」の仕掛けが見えてきます。

学橋から本丸方面へ続く赤い欄干と石段

赤い欄干の学橋を渡って石段を上がると、本丸・天守のある高まりへ。樹間に現れる白い櫓や土塀が、城の立体感をリズム良く見せてくれます。季節の花木も豊かで、春は桜、初夏は花菖蒲、秋は紅葉が堀や石垣を彩ります。写真派には、石段下から見上げるカットと、学橋上の対称構図が狙い目です。

天守からの眺め(相模湾と山並み)

天守最上階の外縁から眺めるパノラマ(箱根外輪山から相模湾まで)

最上階の展望デッキはぐるりと一周でき、箱根外輪山・丹沢の稜線、市街地の広がり、相模湾の水平線まで一望。

城が交通と海の結節点に築かれた必然が、風景から腑に落ちます。晴れた日は伊豆大島の稜線までくっきり。風が抜けるデッキで、戦国の武将が見たであろう地形の「論理」を追体験しましょう。

天守外縁回廊と市街の眺め(西側の山並み)

外縁の回廊からは、瓦と鬼瓦越しに市街のディテールが近く、石垣の曲線や土塁のラインも俯瞰できます。近世城郭の「防御の地形学」を、上から図解するように読み解けるのが天守の愉しみ。足元の瓦や欄干を前景に置くと、写真に立体感が生まれます。

相模湾と伊豆大島のシルエット(海に雲影が落ちる風景)

相模湾側は時間帯で表情が一変。午後の斜光で波が銀色に光るタイミングは、望遠で「海・島・雲」のレイヤーを圧縮するのがコツ。冬季は大気が澄み、伊豆諸島の形まで美しく浮かびます。

常盤木門SAMURAI館と城の歴史を知る

常盤木門そばの歴史見聞館(忍者展示のフラッグが並ぶ)

天守入口近くの常盤木門周辺には、甲冑・刀剣・合戦図などを通して武家文化を体感できる展示施設が集まります。後北条氏の歴史、関東支配の要衝としての小田原、そして1590年の小田原合戦へ――展示は流れが分かりやすく、短時間でも「なぜここが強かったのか」を腑に落とせます。忍者や甲冑体験のプログラムもあり、家族連れにも好評です。

城内の歴史建築(木造洋風建築の外観)

公園内には、明治~昭和初期に建てられた趣ある建物も点在。戦国から近代までの時間が同じ丘陵に折り重なっており、城が都市とともに生きてきたことを教えてくれます。展示を見たあとに堀端を歩くと、史跡としての小田原城と「今ここで暮らす町」の連続性が一段と鮮明になります。

城内イベントのランタン展示(子どもたちの絵が並ぶ)

訪問日にイベントや季節の装飾に出会えるのも城址公園の持ち味。写真のような手作りランタンの展示など、市民に開かれた空間としての城を感じられる催しが随時行われます。旅のスパイスに、イベント情報も事前チェックを。

お堀と門を外から味わう「城景」

外周の堀端からは、石垣の打ち込み接ぎや水面に映る白壁が美しく、いわば“城を風景としていただく時間”。観光の動線から半歩外れて、堀のカーブに沿って歩くと、城下の地形に寄り添って築かれたことが実感できます。午前は白壁が順光で映え、午後は水面反射が柔らかくなって撮りやすい印象です。

天守からの北側展望(小田原駅周辺と丹沢の山並み)

北側は小田原駅方面。鉄道・道路が放射状に集まる交通結節点の眺めが広がり、城下町の骨格がそのまま現代都市へ受け継がれていることが分かります。城と町の距離の近さは、ドライブ旅でも寄り道しやすい最大の利点。カフェや名物のかまぼこ店へも歩いてアクセス可能です。

小田原動物園の記憶(※現在は閉園)

かつてのサル舎の様子(檻越しのニホンザル群)

本丸広場一帯には、長年親しまれてきた「お城の動物園」がありました。写真は当時のサル舎の様子。城跡整備の進展に伴い動物たちは順次他園へ譲渡され、最後に残っていたニホンザルも2023年12月に移送されて、動物園は閉園となりました。城の歴史とともに歩んだ市民の記憶であり、天守では動物園の歴史を振り返る特別展も開催されました。今は静かな公園として、堀や石垣の風景がよりいっそう深く味わえます。

小田原城の駐車場は?

小田原城の駐車場

周囲に有料駐車場が幾つかあります。

小田原城の場所

駐車場

「小田原城」の情報

アクセス

住所 神奈川県小田原市6城内

訪問場所の情報

滞在時間目安
記事取材時期

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必ず公式ホームページ等で最新の情報をご確認ください。

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どら

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