鍛冶屋線キハ30型保存車とは?
兵庫県西脇市に残る「鍛冶屋線キハ30型保存車」は、かつて地域の足だった旧・国鉄鍛冶屋線の空気を、かなり生々しく残してくれる展示です。場所は旧市原駅跡の「鍛冶屋線市原駅記念館」付近で、屋外にキハ30形(キハ30-70、キハ30-72)が静態保存されています。車体はラッピングされていて、一見すると“ゆるキャラ車両”みたいに見えるんだけど、近づくと一気に現実に戻る。無骨な前面形状、窓の大きさ、連結器まわりのゴツさ――「通勤通学を運ぶための道具」だった気配が、そのまま残っています。ドライブ旅の途中で立ち寄ると、観光地っぽい派手さとは違う、ちょっと渋い満足感が出るタイプ。派手な看板より、こういう“残ってしまった時間”の方が刺さる人にはドンピシャです。
鍛冶屋線キハ30型保存車へのアクセス方法
車なら、西脇市街地から県道を北側へ流すイメージで「鍛冶屋線市原駅記念館」を目的地にすると分かりやすいです。記念館には駐車場が用意されており、入館料は無料。開館は基本9:00〜17:00で、休館日は月曜(祝日の場合は翌日)と年末年始です。列車は屋外展示なので、天気が良い日に当てると車体の色やペイントがきれいに見えて気持ちいい。ドライブの寄り道としては、滞在30分〜1時間くらいがちょうど良い温度感だと思います。
まずは“先頭の顔”を拝む:廃線跡に置かれた列車の迫力
保存車って、遠目だと「展示物」なんだけど、目の前に立つと急にサイズ感がくるんですよね。キハ30の先頭は角ばっていて、ライト位置も含めて“昭和の合理”そのもの。そこに、子どもが踊ってるみたいなイラストがドン。可愛いのに、どこか寂しい。これが妙に合う。たぶん、鍛冶屋線そのものが「便利さの競争」からは外れて、でも暮らしには確かに必要だった路線だったからだと思います。路肩のすぐ横に、線路とホームっぽい空間が残っていて、車で来たのに一瞬だけ“駅に降りた気分”になる。ドライブって、移動が目的化しやすいけど、こういう場所に寄ると「移動の歴史」まで一緒に拾えるのがいいところです。
近づくほど味が出る:ラッピングのディテールと経年のリアル
この保存車の面白さは、引きで見て終わりじゃなくて、寄ってからが本番です。車体側面のペイントは、絵として見ればポップなんだけど、筆跡や塗りのムラ、下地の凹凸が見えてくると「屋外で風雨に耐えてきた物体」だと分かる。新品の展示じゃなく、時間が染み込んだ展示。ここが好き嫌いを分けるポイントかもしれません。鉄道車両って本来、ピカピカに磨かれて“速さ”や“新しさ”を競うものじゃないですか。でもこのキハ30は、競争から降りた後も、ただそこに居る。そういう存在感がある。ドライブ中に、あえてこういう“効率じゃない寄り道”を挟むと、旅が一段だけ深くなる感じがします。
鍛冶屋線キハ30型保存車の駐車場は?
無料で停められる駐車スペースがあります。
鍛冶屋線キハ30型保存車の場所
駐車場




