久能山東照宮とは?
静岡の駿河湾を見下ろす久能山に鎮座する「久能山東照宮」。ここは、天下統一を成し遂げた徳川家康公が、その生涯を閉じた後、最初に埋葬された場所として知られています。家康公は生前、「遺体は久能山に納め、江戸の増上寺で葬儀を行い、三河の大樹寺に位牌を祀り、一周忌が過ぎたら日光山に小さなお堂を建てて勧請せよ」との遺言を残しました。この遺言に従い、二代将軍・秀忠公の命によって、当代随一の職人たちが集められ、わずか1年7ヶ月という驚異的な速さで社殿が造営されたのです。その豪華絢爛な社殿は、後に造営される日光東照宮の原型にもなったと言われています。総漆塗り、極彩色の彫刻、そして随所に施された金箔は、まさに江戸初期の建築技術の粋を集めたもの。2010年には、本殿・石の間・拝殿が静岡県で初めて国宝に指定されました。歴史の重みと、天下人の威光を感じられる、まさにパワースポットと呼ぶにふさわしい場所なんですよ。
久能山東照宮へのアクセス方法
久能山東照宮への車でのアクセスは、主に2つのルートがあります。一つは、日本平パークウェイを走り、日本平山頂の駐車場から「日本平ロープウェイ」を利用する方法。絶景を楽しみながら約5分で楽々到着できます。もう一つは、国道150号線、通称「いちご海岸通り」沿いの久能山下の駐車場に車を停め、1159段の石段を自分の足で登る表参道ルートです。どちらのルートを選ぶかで、参拝の趣も大きく変わってくるのが面白いところ。ドライブプランや体力に合わせて選んでみてくださいね。
選べる2つの参拝ルート!あなたはどっちを選ぶ?
ドライブ好きなら、まずは景色の良い日本平山頂を目指すのがオススメ!駐車場に車を停めると、この通り、天気が良ければ雄大な富士山が出迎えてくれます。この景色を見るだけでも、ここまで来た甲斐があったなと思える瞬間です。ドライブの疲れも一気に吹き飛んでしまいますね。
日本平山頂からは、こちらのロープウェイに乗って久能山へ向かいます。眼下に広がる駿河湾や屏風谷の絶景を眺めながらの約5分間の空中散歩は、これから始まる参拝への期待感を高めてくれます。楽にアクセスしたい方や、小さなお子様連れ、ご年配の方と一緒の場合には、断然こちらのルートが便利ですよ。
一方、「自分の足で参拝してこそ意味がある!」という体力に自信のある方は、ぜひ麓からの石段ルートにチャレンジしてみてください。海沿いの駐車場に車を停め、鳥居をくぐると目の前に現れるのが、1159段の長く続く石段。九十九折に続く参道を一歩一歩踏みしめて登る時間は、まるで俗世から聖域へと心を清めていくような、特別な体験になります。
石段は確かにキツイですが、時々振り返ってみてください。そこには、登ってきた者だけが見ることのできるご褒美の絶景が広がっています。きらめく駿河湾と、麓に広がる石垣いちごのビニールハウス群。この美しい景色が、疲れた足に新たな力を与えてくれるはずです。この達成感は、石段を登った人だけの特権ですね。
いざ境内へ!豪華絢爛な国宝の社殿に圧倒される
長い石段、あるいはロープウェイを降りて少し歩くと、いよいよ境内の入口である「楼門」が見えてきます。鮮やかな朱色が青空に映え、ここから先が特別な空間であることを物語っています。門をくぐると、そこはまさに絢爛豪華な別世界。気持ちを新たにして、参拝へと進みましょう。
そしてこちらが、国宝に指定されている御社殿です。黒漆を基調としながら、柱や扉には金箔が惜しげもなく使われ、壁や梁には極彩色の精緻な彫刻が施されています。その美しさと迫力には、ただただ息をのむばかり。江戸時代初期の最高の技術と芸術が、この場所に凝縮されているのを感じます。
少し近づいて細部を見てみると、その緻密な造りに改めて驚かされます。龍や麒麟、鳥や植物など、様々なモチーフの彫刻が、まるで生きているかのように躍動しています。一つ一つの彫刻には平和への願いなど、様々な意味が込められているそうです。ぜひ時間をかけて、じっくりと鑑賞してみてください。
壁面には、色鮮やかな獅子や獏などの霊獣が描かれています。これらは魔除けや平和の象徴とされており、400年以上の時を超えて、この聖地を守り続けているかのようです。当時の職人たちの魂のこもった仕事ぶりに、思わず背筋が伸びる思いがしますね。
家康公が眠る聖地、神廟へ
御社殿での参拝を終えたら、さらに奥へと進んでみましょう。社殿の裏手にある階段を上った先、最も神聖な場所とされるのが、家康公が眠る「神廟」です。この鳥居をくぐると、空気がすっと変わり、より一層静かで厳かな雰囲気に包まれます。
こちらが、家康公の御遺体が埋葬されているとも言われる神廟です。高さ5.5m、周囲8mの石造りの宝塔は、華美な装飾こそありませんが、天下人の墓所としての威厳と風格に満ちています。面白いことに、この神廟は西を向いて建てられています。これは、家康公が生まれ故郷である三河の岡崎城を見守っているからだと言われています。静寂に包まれたこの場所で、歴史に思いを馳せる時間は、何物にも代えがたい貴重な体験です。
神廟の近くには、家康公の有名な御遺訓を記した立て札があります。「人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし。急ぐべからず。」という言葉は、現代を生きる私たちの心にも深く響きます。この言葉を胸に刻めば、また明日から頑張ろうという力が湧いてくる気がしますね。
絶景と名物を楽しむ!参拝後の寄り道スポット
参拝を終えたら、ぜひもう一度景色を楽しんでください。久能山から見下ろす駿河湾の青と、海岸線にずらりと並んだビニールハウスのコントラストは、ここでしか見られない特別な風景です。このビニールハウスこそが、全国的にも有名な「石垣いちご」の畑なんですよ。
石段ルートで下山したなら、麓の門前町でのお楽しみが待っています。特に、名産のいちごをふんだんに使った「いちごソフトクリーム」は絶対に外せません!参拝で疲れた体に、甘酸っぱくて冷たいソフトクリームが染み渡ります。ドライブの締めくくりに最高のスイーツですよ。
もし時間に余裕があれば、「久能山東照宮博物館」に立ち寄るのもおすすめです。ここには、家康公が実際に使っていたとされる甲冑や刀剣、身の回りの品々など、貴重な文化財が数多く収蔵されています。歴史の教科書で見たあのお宝を間近で見られるチャンス。歴史好きにはたまらないスポットです。
久能山東照宮
観光地情報
おすすめタイプ
ドライブ情報
無料で停められる駐車場があります。
アクセス情報
所在地
住所:静岡県静岡市駿河区根古屋
マップ
駐車場のマップ
※本記事や写真は訪問当時の情報です。最新情報は公式サイト等でご確認ください。













