伊賀上野城とは?
三重県伊賀市にある伊賀上野城は、1608年に築城の名手・藤堂高虎によって築かれました。現在の天守は昭和10年に木造で再建されたもので、その美しい白壁から「白鳳城」とも称されています。伊賀の街を静かに見下ろすその姿は、歴史と風格を感じさせます。
白壁と黒い屋根のコントラスト、そして青空に映える天守。まるで絵画のような景色が広がるこの城は、今も多くの人々に愛されています。
圧巻の高石垣と外観美
伊賀上野城の代名詞ともいえるのが、高さ約30メートルを誇る「高石垣」。断崖のような切り立った石垣は、日本有数のスケールを誇り、かつての防御の知恵が詰まっています。
石垣の上に立つ白亜の天守との対比は圧巻。眺めているだけで、時代劇の世界に迷い込んだような感覚に浸れます。
天守内の展示と空間
木造再建された天守内には、藤堂家ゆかりの甲冑や刀剣、古地図などの展示が豊富に並んでいます。静かに歩くだけで、木の香りや軋む床が五感を刺激します。
建物の細部には、当時の建築技術や工夫がしのばれます。梁や柱をじっくり見ると、その美しさに引き込まれます。
太い柱と天井の梁が印象的な内部構造。展示物だけでなく、建築そのものが“展示”といっても過言ではありません。
自然と調和する城の姿
伊賀上野城は、周囲の自然と調和した静かな美しさも魅力です。木々の間からのぞく天守は、まるで物語の中の一場面のよう。
少し離れて眺めると、城が自然に抱かれるように建っていることがわかります。季節によって見せる表情もまた格別です。
木陰から外を覗くような構図には、どこか“忍び”の視点を感じるかもしれません。伊賀らしい情緒がそこにあります。
天守からの眺望
天守最上階からの眺望は、晴れた日には伊賀の町並みだけでなく遠くの山々まで見渡せるほど。殿様の気分で伊賀の地を見下ろせる貴重な体験です。
天守の出入口から差し込む自然光と外の景色。内部と外部のコントラストが、訪れる人の心を静かに揺さぶります。
アクセスと周辺スポット
伊賀上野城は、名阪国道「中瀬IC」から車で約10分。伊賀鉄道「上野市駅」からも徒歩約8分と、ドライブや散策にも便利な立地です。
周辺には「伊賀流忍者博物館」や「俳聖殿」などの見どころも多く、伊賀観光の拠点としても優秀。城を起点に、伊賀の文化と歴史を体感する旅を楽しんでみてください。
冬の伊賀上野城の魅力
冬の伊賀上野城は、凛とした静けさに包まれています。木々の葉が落ち、空気は透き通り、城の輪郭がよりくっきりと浮かび上がります。
木の隙間から差し込む光と雪化粧のような白壁。冬の伊賀上野城には、ほかの季節にはない凜とした美しさがあります。
伊賀上野城の駐車場は?
有料の駐車場があります。
伊賀上野城の場所
駐車場