北海道の道路を走っていて個人的に思った事・感じた事、気になった事を書き出してみました。
平地には登坂車線ではなく、「ゆずり車線」がある
追い越しにくい場所が続いたり、追い越し禁止になっている片側1車線の道路は、坂道の登坂車線以外にも「ゆずり車線」がある場所が多くあります。
交通ルールですが、スピードが出ていない車はゆずり車線に入って、追い越す場合も追い越したら直ぐ左側の車線に入ります。
こういった場所は取り締まりも多いようなので、勿論場所は限りませんがスピードの出し過ぎに注意する必要があります。
舗装されていない道も多い
舗装されていない道路は農道のような道に多いですが、場所によっては平野を通る県道でもオフロードになっている場所もあります。
道路がずーっと真っ直ぐ
有名ですが、北海道の郊外に行くと道路が真っ直ぐです。
真っ直ぐになっている道路は、国道、幹線道路、県道、農道、高速道路と道路の種類は問いません。
特に道東に多いですが、交通量が少ない直線道路だとアクセルを踏む量は一定になり、ハンドルもずっと真っ直ぐのまま。これを数キロ~十数キロ以上運転する事になります。
場所によってはアスファルトに轍ができていて、ハンドルを意識して操作しなくても運転できる場所もあります。
走り慣れた道路だと高速道路を走るより単調に感じるので、眠たくならないようにご注意を。
走り方でコミュニケーション
私は周りの車とコミュニケーションを取る事を心掛けて運転したいと思っています。
合流する際に譲ってくれたらありがとうと合図をして、道幅1台分の道路ですれ違う時に合図をして道を譲る、など北海道以外でも運転にコミュニケーションは必要ですが、北海道を走っていると特に感じました。
スピードが出ている時に左折する
北海道は車の流れが全体的に早いので、左折する際に急に減速してしまうと、後続車からすると「何故ブレーキを踏んだのか」が伝わりにくい時があります。
北海道の道路は除雪した雪を置いておくためか、道路が広い作りになっている場所が多いので、左に曲がる時は早目に若干左に寄っておくと、後ろの車に「もうすぐ曲がるよ」と知らせる事ができると思います。
後続車が追い越しできない時
しかし、上の例は場面にもよります。
例えば、前を走る車を追い越そうかどうか微妙なスピードで走っているとき、自分の後続車が道路の左側に寄りながら、車間距離を少し開けた状態で走っている時がありました。
この時、走っていた道路は左に曲がれるような場所はなく、一本道です。
一気に複数台追い越せるような道路ではなかったので、恐らく後続車からすると「こっち(後続車)は今は追い越さないから、そっち(自車)が先に前の車を追い越して」という合図だったのだと思います。
この場合に自分ができる事は、前の車を追い越して後続車も追い越ししやすくするか、追い越さないなら後ろの車が一台ずつ追い越せるように前車との車間距離を離す事などが考えられます。
どちらかハッキリしないと、後ろに長い車列ができてしまう等あまり良くないと思いました。
周りに気を配りながら運転する事が、改めて重要だと感じました。
移動に時間がかかる
場合によりますが、北海道内のエリア間の移動には凄く時間がかかります。
例えば函館から札幌まで高速を使って行くと4時間半位、現存する最北の天守閣がある松前町から知床がある羅臼まで高速を使っても10時間以上かかります。
私がする北海道下道の移動時間計算は、北海道の郊外の場合、信号が殆どないので移動距離を測ってから平均速度60kmで計算しています。
旅行計画をする際には、特に注意しなければなりません。
色々な動物に注意
特に北海道の郊外を走っていると野生の動物も良く見かけます。
シカ、キツネ、牧場で飼われている牛、馬などが多いと思いますが、中にはツル、リス、ヒグマ、など珍しい動物も居るかもしれません。
道路に飛び出さなければ色々な動物に出会えていいのですが、道路に向かって飛び出してくる時もあります。
近づいて来た時に怖い動物はヒグマとキツネと思っていますが、道路を運転していて特に怖い動物は、数が多く体も大きいエゾシカを挙げられる方が多いのではないでしょうか。
エゾシカと車の衝突事故はとても多いそうです。
エゾシカが多いエリアでは標識で注意喚起していると思うので、その場所ではヘッドライトを点けて速度を落とし、注意して運転する事をオススメします。
(特に夜はシカが多く、大群で道路の真ん中に寝ている時もありました)
エゾシカは1頭でも見つけたら、その近くに数頭居る事も多いので注意しなければなりません。
遠くにエゾシカを見つけた時も要注意です。エゾシカの蹄は土の上だと滑り止めになっているものだと思いますが、アスファルトの上だとツルツル滑ってしまうようです。
エゾシカは走ってくる車にビックリして道路の上から逃げようとしますが、蹄がツルツル滑って中々道路から退かない時もあります。
見通しの良し悪しなど状況によりますが、エゾシカが居てもその手前で停まれる位のスピードで走る事が大事だと思いました。
追い越し
北海道の道路は直線が多いので、片側一車線でも追い越しが良く発生します。
対向車は遠くの方なので簡単に追い越せる、と思っていても対向車が100km近くで走っている事も多々あるので注意が必要です。
対向車が危ない、とパッシングで警告している場面をたまに見かけます。
また、直線の道路でもアップダウンしていると対向車が直前まで接近しない限り見えませんので、そういう場所は自分が追い越ししていなくても注意が必要です。
緩やかなカーブでの追い越し
北海道の郊外では、カーブでも中央線が破線になっていて、追い越しができる場所を多く見かけます。
見通しが良いカーブなら追い越しをする車も居るので、カーブでも追い越しが発生する事を思って運転する必要があると思いました。
なので直線道路でも必要ですが、そういった場所でも右折する時は前方以外に後方の安全確認が必要と実感します。
余談ですが、
トラックなどの大型車を追い越す時は、右カーブより左カーブの方が怖いと思います。
車列内での追い越し
北海道に限らないと思いますが、片側1車線の道路で法定速度や制限速度を若干下回った位で走ると、後続車が追い越しをするかどうかためらう時があると思います。
しかし、北海道の郊外だと交差点がない一本道になっている場所も多いので、このような事が重なると空いている時間帯でも後方に数十台の長い車列ができてしまう事があります。
特に中規模の街近くを走る幹線道路は、トレーラーやタンクローリーなどの後方に車列が多く発生するように思います。
北海道で運転しているとビックリするのですが、こういった時は「数台追い越して対向車が見えたら左車線に入り、対向車が過ぎたらまた数台追い越して左に入る」を繰り返して先頭車両まで追い越していきます。
暗くなってヘッドライトしか見えないような時間帯にもこの方法で追い越しをしている車を見かけましたが、恐らくこの道路の形を知っている地元の方と思います。
仮にその道路がアップダウンしていても暗くて分かりませんし、もしその場所で追い越しをすると対向車が目前にならないと対向車のヘッドライトが見えないですから。
都市部の道路
今まで郊外の事を話してきました、都市部でも本州とは違うと思った事があります。
札幌は車線が多く、車が密集?
札幌は雪が多く降る地域ですが、除雪した雪を置ける路肩が少なく、交通量が多い為か道路の幅いっぱいまで通行帯になっている場所が多いと思いました。
北海道の他の地域から札幌に入ると前後左右、車と車の距離が凄く近く感じます。
札幌は右折専用レーンが少ない
札幌の市街地は5車線の一方通行道路があるなど車線が多い印象ですが、右折専用レーンが少ないように思いました。
他にも右折レーンが少ない都市はあると思いますが、札幌は交通量が多いにも拘わらず右折専用レーンが少ないです。
例えば、もし3車線ある道路があったら、一番右の車線が交差点毎に右折車で塞がるイメージです。
その場合、左側の車線を走ればいいですが、駐停車している車が居たりして塞がっている事も。
真ん中の車線を走ればいいと思いますが、そういった場所では真ん中の車線だけが渋滞になっている事も。。。
道路の白線は冬になると積雪で消え、春になっても消えていて良く分からない
冬はそもそも雪で白線が見えなくなるので仕方ないですが、春も雪の関係だと思いますが消えている場所が多く、他県の車だと慣れていないので少し大変です。
実際にあったのですが、ラインが消えかかった片側2車線道路を走っている時、交差点を超えた所で急に1車線になりました。
交差点内で2車線が1車線に合流するイメージですが、恐らくどちらかの車線が左折専用レーンか右折専用レーンになっていて、そのマークが消えていたのだと思います。。
少しヒヤッとしました。
ガソリンスタンドが少ない
これは有名かもしれませんが、下道だけではなく、高速道路も含めてガソリンスタンドが少ないです。
高速道路の路肩には、たまに「故障車」が停まっていて、稀にブレーキを踏まないまま路肩の方へ流れるように停車していく車も見かけます。
場所にもよりますが、県道は勿論、国道を走っていてもガソリンスタンドが、なかなか無い時があります。
ガソリンスタンドは下道を走っていると街の中にあるので、走っていて街に入ったら必ず次の街までの距離と、ガソリンの残量を確認するようにしています。
最後に・・・
個人的に北海道の道路の気になる所を色々書いてみました。
北海道をこれから運転される方は不安になってしまったかもしれませんが、北海道の道路は少し慣れると本州の下道や高速道路より運転がし易くてドライブが楽しいです。
また、基本的にレンタカーなら距離を幾ら走っても利用料金が変わらないと思います。
何より、本州とは違った大自然の景色が楽しめるので、何度も行きたくなります!!
なので最近は飛行機で北海道に行かれる方も増えましたが、個人的には北海道に行くのは自宅から自分で運転していくのが楽しいと思っているので、車で北海道に行くのをチャレンジしてみるのも良いかもしれません。